こんにちは、むちのむ(@muchinomu_blog)です。
今回はいい研究室を見つけるための方法を解説します。
研究室訪問でこれから紹介するポイントを確認して、いい研究室を選びましょう!
研究室選び12のポイント
これから紹介するポイントは研究室訪問をして確認できることがほとんどなので、ぜひ気になる研究室には行きましょう。
私の学科の場合、4回生になった直後に3日間研究室訪問をする期間がありましたが、無いところもあります。
その場合、自主的に研究室訪問しないといけないです。
とにかく行こうか迷っている研究室を何ヶ所か決めて訪問しましょう。
研究室訪問すると教授も喜んで色々教えてくれるよ!
それでは12のポイントを紹介していきます。
- 「コアタイムの有無」
- 「研究テーマ」
- 「研究の系統」
- 「研究室の種類」
- 「人柄や雰囲気」
- 「院試休み期間」
- 「継続率」
- 「教育方針」
- 「ホームページ」
- 「実績」
- 「教授の年齢」
- 「部屋」
「コアタイムの有無」
コアタイムとは、「毎日必ず研究室に行かないといけない時間」のことです。
つまり、コアタイムが平日10:00~18:00であれば、その時間は絶対に研究室に行かないといけないです。
じゃあコアタイムない方がいいじゃん!と思うかもしれませんが実はそうとも言い切れません。
コアタイムあり、なしで比較してみました。
正直、コアタイムの有無=研究室の忙しさではないです。
なので忙しいかどうかは研究室の先輩に聞くのが間違いないと思います。
「研究テーマ」
やはりみんなが気になるのが研究テーマです。
もちろん自分のやりたい研究をやっている研究室を選ぶので良いと思いますが、気を付けて欲しいことが1つだけあります。
それは、「どうやって研究テーマを決めるのか」です!
基本的に3パターンにわかれます。
- 自分が提案した研究テーマになった
- 先生から複数のテーマを提案され、その中から選んだ
- 先生に決められた
おすすめは1と2のパターンです。
やはり研究テーマはある程度自分で決められる方が楽しいです。
しかも自分で選べば忙しくても、「自分で選んだから仕方ない」と割り切って考えられます。
しかし、研究室にも都合があるので、仕方ない場合もあります。
例えば、「数千万円の機械を使って研究している学生が来年卒業してしまい、誰も使わなくなるのはもったいないから後継者が欲しい!」とかの場合です。
「研究の系統」
研究の種類は大きく2つに分けられます。
- 実験系
- シミュレーション系
両方ある研究室もあるので注意しましょう。
「研究室の種類」
理系が強い大学では研究室にも色々な種類があります。
大きく3つにわけられると考えています。
- 「普通」の研究室
- 「企業×大学」の研究室
- 「研究機関×大学」の研究室
基本的にほとんどが「普通」の研究室です。
詳しく紹介すると長くなるので、こちらの記事で紹介しています。
「人柄や雰囲気」
結局、研究室の善し悪しは”人”で決まります!
自分の行きたい研究室に行けなかった友達でも雰囲気が合っていれば楽しんでるし、希望の研究室に行けたけど雰囲気が合ってなくて苦労している人もいます。
人柄や雰囲気の確認方法をまとめます。
- 実際に先輩や先生方と話してみる
- 先生方が学生の雰囲気を理解しているか
- イベントがあるか
実際に先輩や先生方と話してみる
研究室訪問すれば先輩や先生方と話す機会が必ずあるので、どんな雰囲気か確認しましょう。
注意してほしいのは、先生方というのは教授だけじゃないということです。
実は研究室に入ると教授以上に准教授や助教授や講師と関わる機会のほうが多いです。
先生方が学生の雰囲気を理解しているか
先生方が学生の雰囲気を理解している研究室は、学生と先生の関係が良いです。
雰囲気を理解しているということは学生に興味を持っているとわかります。
たまに放任主義の教授がいますが、それが「学生に興味がない」だけなのか「学生の自主性を伸ばしたい」のか見極めるときに役に立ちます。
イベントがあるか
研究室でタコパやバーベキューをしているところはやはり仲がいいです。
この辺りは研究室訪問でストレートに聞いてみてもいいし、後で紹介する研究室のホームページに載っている場合もあります。
「院試休み期間」
院試の難易度が高い大学の研究室は院試休み期間があります。
院試休み期間がいつからなのか、その間は何もしなくていいのかなどは必ず確認しましょう。
院試休み期間が短いとせっかく行きたい研究室に行けたのに、院試で他の人に取られたり、最悪の場合院試に落ちます。
もちろん「この研究室がいいんだ!」という強い気持ちがあれば院試勉強も頑張れるはずなので、気にしなくていいです。
「継続率」
ここでいう継続率には2つの意味があります。
- 大学院入学時の継続率
- ドクター進学率
大学院入学時の継続率
院試の結果で研究室を変えることができますが、その継続率は気にした方がいいです。
継続率が低い場合次の可能性が高いです。
- 院試休み期間が短いせいで落ちてしまう
- 院試までに嫌になって研究室を変えてしまう
継続率が低い場合、もし可能なら先輩にその理由を聞きましょう。
ドクター進学率
ドクター進学率が高い研究室はいい研究室である可能性がかなり高いです。
ドクターに進学するということは、2,3年研究室にいてまだ残りたいと思えるということなので、いい研究室じゃないとそうはなりません。
「教育方針」
教育方針は先生方の中でも教授で決まります。
教育方針は大きく2つに分けられます。
- 教育型
- 放任型
「教育型」とは、学生に社会に出ても役に立つスキルが身につくようにしっかり教育するタイプです。
「放任型」とは、学生にあまり干渉せず自主性を伸ばそうとするタイプです。
それぞれのメリット、デメリットをまとめます。
これに関してはどっちがいいか一概には言えません。
これらのメリット、デメリットを参考に自分にはどっちが向いているのか考えましょう。
「ホームページ」
ほとんどの研究室がホームページを作っています。
これを見ることで、研究内容はもちろん色々なことがわかります。
確認すべきは以下の点です。
- ちゃんと更新しているか
- 色々な学会に出ているか
- 研究室の雰囲気
研究室によってホームページに載せる内容が違う(研究内容と受賞歴のみとか)ので、研究室訪問前に確認してわからない点は直接聞くのがいいと思います。
「実績」
実績というのは、学会での受賞や科学誌への論文掲載等です。
実績があるということは指導がしっかりしているということですが、その分忙しいかもしれません。
さらにどんな学会に参加しているのかを見ると研究室生活が想像しやすいです。
例えば、海外の国際学会への参加が多い研究室では、海外に行って英語で発表するという経験ができます。
ここで1つ注意しなければならないのは、一口に学会と言ってもその規模には大きな違いがあるので、賞の凄さがわかりにくいということです。
この辺りの判断は正直かなり難しいです。
なので実績があるということを優先して考えないようにした方がいいと思います。
「教授の年齢」
「そんなこと気にする必要ある?」と思うかもしれませんが、実は重要です。
理由は2つあります。
- 年齢によって方針が違う傾向がある
- 定年退職のリスクがある
年齢によって方針が違う傾向がある
教授が若年か高年かによって変わるメリット、デメリットをまとめます。
あくまでも傾向があるというだけです。
全く逆パターンの人もいるので、参考程度にとどめてください。
定年退職のリスクがある
教授が定年退職すると面倒なことになるかもしれません。
- その研究室の准教授が教授に昇進して研究室を持つ
- 別のところから教授を招き入れる
他にも状況によって色々な可能性が考えられます。
ここで問題なのは2つ目のようなパターンです。
教授が別のところから来ると研究内容が大きく変わります。
せっかくやりたいことを決めて研究室を選んだのに2年目から全然違う研究をすることになると残念ですよね。
それがいやならば、准教授のいる研究室にするのがいいと思います。
もしくは院試のタイミングで別の研究室に変えるかです。
聞けるなら、退職後どうなるのか聞いた方がいいです。
「部屋」
人を見るだけじゃなく、部屋を見ることでも研究室の様子がわかります。
注目ポイントは以下の通りです。
- 学生室の環境
- 教授室の位置
- 実験室の環境
学生室の環境
忙しいと家にいる時間より研究室にいる時間の方が長くなります。
なので学生室が快適であることに越したことはないです。
冷蔵庫、電子レンジ、電気ポットは絶対あった方がいいです。(たぶんほとんどの研究室にあるけど)
他にもシンプルに広さや、各々の席の設備も見れるなら見ておきたいです。
教授室の位置
教授室の位置には3パターンあります。
- 学生室に教授もいる
- 学生室とつながっている
- 学生室とは全く別の部屋
学生室に教授もいる場合、寛容な教授でない限りうるさくできないというデメリットがあります。
学生室とつながっている場合も同様です。
全く別の部屋だと、よっぽどのことがない限り注意されないです。
実験室の環境
実験系の研究室であれば実験室も長時間いる場所になります。
実験室がかなり汚いとか、狭いとか、室温が高いとかだとストレスになります。
研究室訪問すればおそらく実験室も見せてもらえるのでよく観察しましょう
ホワイト研究室とブラック研究室
一般的に良い研究室を「ホワイト研究室」、悪い研究室を「ブラック研究室」と呼びますが、1つ注意して欲しいことがあります。
それは「忙しい=ブラック」ではないということです。
忙しい分いっしょに乗り越えようとして学生同士で仲が良くてホワイトということもあります。
逆に忙しくないけど人間関係がきつかったらブラックに感じると思います。
人によって何をブラックと感じるかは違うよ!
おわりに
かなり色々書きましたが、これらの良い条件を全て満たす完璧な研究室は存在しないです。
自分の中で何を優先するのかをしっかり考えて判断しましょう。
ちゃんと考えて出した結論なら間違いない!
最後までお読みいただきありがとうございました。
Enjoy the good laboratory life!
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